【収益最大化】賃貸物件(貸室 )という商品の作り方

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店長恋水

こんにちは。KOBE売却&買取ナビ店長の恋水です。賃貸経営を行うオーナー様には、それぞれ異なる目的があります。中でも代表的なものとしては相続税対策が挙げられるでしょう。しかし、土地や建物の相続税評価を下げることができても、赤字経営になってしまっては意味がありません。不良資産を相続した子や孫が苦労することになりかねないからです。
賃貸経営の共通目標は「収益を挙げ続けること」。これは全てのオーナーにとって重要な課題です。では、収益を増やすには具体的にどのようにすれば良いのでしょうか?単純に「家賃収入を増やし、運営コストを減らす」というのが答えかもしれませんが、それだけでは具体性に欠けます。
今回は、賃貸経営における「収益を最大化するための基本」として、賃貸物件を「商品」として捉え、その商品価値を高めるための具体的な方法についてご紹介します。

1. 賃貸物件は「商品」である:基本的な考え方

オーナーが所有する賃貸物件、すなわち貸室は、借主に選ばれる「商品」です。ラーメン屋を例に挙げると、ラーメン屋の店主は毎日お客様のためにラーメンを作ります。それがラーメン屋の「商品づくり」です。そして、ラーメンの味が良くても、それだけではお店は繁盛しません。店の雰囲気、注文のしやすさ、提供スピード、接客対応なども含めて「商品」としての総合力が評価されるのです。

賃貸経営においても同様です。部屋そのものが商品であることはもちろんですが、物件の外観や共用スペース、管理体制、設備の整備、トラブル対応など、総合的な価値が借主に評価されるポイントとなります。

オーナーが賃貸経営で成功するためには、単に部屋を貸すのではなく、借主が満足し、長期的に住み続けたいと思うような「商品」を作り上げることが求められます。それが「収益を最大化するための近道」です。

2. 良い商品の条件とは?

賃貸物件が「商品」であると認識した上で、次に考えるべきは「良い商品の条件」です。一般的に、良い賃貸物件の条件として以下のような要素が挙げられます。

  • 築年数が新しい
  • 最新の設備が整っている
  • 収納スペースが多い
  • ゆったりとした共用スペースがある
  • 見栄えの良い外観
  • 駅やバス停などの交通機関から近い

これらの条件は確かに重要ですが、実は「絶対条件」ではありません。物件のターゲットとなる入居者層や地域の家賃相場によって、求められる条件は大きく異なるのです。

たとえば、家賃相場の上限で運営している物件では、築浅や最新の設備、清潔な共用部分が求められるでしょう。しかし、相場よりも安い家賃で運営している築年数の古い物件では、必ずしも「新しい」「きれい」といった条件は必要ありません。

重要なのは、ターゲットとする入居者層のニーズに合った商品づくりです。賃貸経営において、まず最初に行うべきは「対象となる入居者層の設定」です。想定する入居者層が求める立地、間取り、築年数、設備などを考慮し、それに見合った家賃設定や初期費用、入居審査の条件を決めることが成功の鍵となります。

3. 賃貸物件の商品づくりの3つのポイント:前味・中味・後味

賃貸経営で収益を最大化するためには、物件を単なる貸室として扱うのではなく、魅力的な「商品」として仕上げる必要があります。ここで重要なのが、「前味(まえあじ)」「中味(なかあじ)」「後味(あとあじ)」の3つの要素です。

前味(まえあじ):募集段階での第一印象

「前味」とは、賃貸物件を商品として売り出す段階、つまり募集から内見の時点での印象を指します。この段階で、借主に「ここで暮らしたい」と思わせることが重要です。具体的には、ターゲットとなる入居者層に合わせた賃貸条件の設定、適切なリフォーム、魅力的な広告などが効果を発揮します。

物件の第一印象が良ければ、それだけで競争力が高まり、入居者を早く見つけることができます。また、第一印象が良い物件は、家賃設定が多少高くても借主に選ばれる可能性が高くなります。前味を意識した商品づくりが、賃貸経営の成功を左右する重要なポイントです。

中味(なかあじ):入居期間中のサービスとサポート

「中味」とは、入居期間中の借主に対するサービスやサポートのことを指します。この段階が最も重要で、借主が満足して住み続けるかどうかに直結します。

入居期間中のサービスが良ければ、更新時に家賃の値上げ交渉が可能になることもありますし、何よりも「不要な退去」を防ぐことができ、長期的な安定収益が見込めます。

中味に含まれる要素としては、次のようなものが挙げられます。

  • 共用スペースが常に清潔であること
  • 設備トラブルに迅速に対応すること
  • 共用ルールに違反する入居者に対して厳正な対処を行うこと

このような「暮らしやすい住環境」を提供することが、中味の向上につながります。借主が満足し、長期的に住み続けたいと思う物件であることが、収益を最大化するための鍵です。

後味(あとあじ):退去後のフォローアップ

「後味」とは、借主が退去した後の対応や関係性を指します。賃貸経営においては、退去後のフォローアップはそれほど重要ではないと考えられがちですが、実際には後味も大切です。

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