今回は、「不動産を売却する時にリフォームをするべきか、そうでないか」という悩みについて解説していきます。
ネットを見てみると、「リフォームをしないほうがいい」と書いてあるサイトもありますが、実際には一概にこれといった正解はありません。売却の方針や、物件の状態により変わってきます。
そこで今回は、売却前にリフォームをしたほうが良い場合と、そうでない場合について、簡単な目安をお伝えしたいと思います。
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売る前にリフォームするべき?データでわかる高額売却のポイント
不動産の売却前のリフォームは、「物件をより高く売るため」「スムーズに買主を見つけるため」といった目的があります。
ですが、本当にリフォームをしたほうが、物件は高く売れるのでしょうか?
そこでカギになるのが、”買主の気持ち”です。
不動産を買いたい人は、リフォームについてどう思っているのでしょうか?
どんなリフォームがしてあったら、「高く買いたい!」と思ってもらえるのでしょうか?
アットホーム株式会社のトレンド調査レポートを元に、実際のデータから分析してみましょう!
売却前リフォームは本当に必要?
そもそも、売却前リフォームは本当に必要でしょうか?その答えがわかるデータが、こちらになります。
「中古の住宅を買う前に、リフォームしてあったほうが良かったと思うか?」という質問に、「はい」と答えた人は33.9%、「いいえ」と答えた人は44.3%となっています。
つまり、“リフォームをしていない中古住宅を購入しても、特に後悔していない人が半分近くいる”ということです。
このデータを見ると、「不動産売却の前に必ずリフォームしなければ」とは考えなくて良いことがわかりますね。
リフォームしておいて欲しかった場所は?
もう一つ、こちらのデータも見てみましょう。
中古住宅を購入した人が、「ここはリフォームしておいて欲しかった」と思った場所のデータです。
1位:お風呂、2位:トイレ、3位:キッチンと、水回りのリフォームを重視している買主が多いことがわかります。
こうしてみると、水回りを中心にリフォームをしておくと、高額売却につながりそうですね。
内見時、「暮らしをイメージしやすいか」も重要です
もう一つ、こちらも知っておきたいデータです。
中古物件を購入した方が、内見時にどんな気持ちだったかを調べたものになります。
「家具の配置や暮らしをイメージしやすかった」という人が35.5%で1位となっています。
「前に住んでいた人の様子がわかって良かった」「住んでいる人の生の声が聞けて良かった」という回答も多くなっています。
内見で暮らしをイメージできることが、物件購入の大きな決め手になっている様子がわかります。
売却前にリフォームすべき?データからわかる結論は
それでは、データからわかることをまとめてみましょう。
<中古住宅を買った人は…>
- 半分近くの人は、リフォームをしていない物件でも、特に後悔していない
- ただし、お風呂・トイレ・キッチンなど水回りは、リフォームしておいて欲しいと思っている
- 内見時に家具の配置や暮らしがイメージできることが、中古住宅の購入の決め手になる
このような傾向が明らかになりました。
これらを元に、売却前にリフォームしたほうが良い場合と、そうでない場合について、まとめていきましょう。
売却前にリフォームしたほうが良い場合
それでは、データからわかった傾向をもとに、売却前にリフォームしたほうが良い場合をまとめていきます。
お風呂、トイレ、キッチンなど、水回りが古くなっている場合
水回りは、多くの買主が「リフォームしておいて欲しい」と思っている場所です。
お風呂やトイレ、キッチン、洗面所などが古くなっている場合は、そこだけでもリフォームしておくと良さそうですね。
全体的に老朽化しており、素敵な暮らしがイメージしにくい場合
たとえば、床のフローリングがブカブカになっていたり、壁紙が古くなって色あせていたり…といった場合は、あまり良い暮らしをイメージしにくいもの。内覧に来た人が、「ここなら素敵な暮らしができそうだ」と想像できるように、内装のリフォームも検討してみると良いでしょう。
売却をとくに急いでおらず、リフォームに時間と予算が取れる場合
売却前にリフォームするかどうかは、時間や予算との都合もあります。売却前のリフォームは、予算的におよそ100万円~300万円ほど掛かってしまう場合もあります。また、工事にもそれなりの数日~数週間は掛かるでしょう。こうした時間と予算が取れる場合は、売却前のリフォームも現実的な選択肢になってきます。
売却前にリフォームをしなくて良い場合
中古住宅は、リフォームしなければ売れないわけではありません。
先ほどのデータでも、中古物件を購入した人のおよそ半分は、リフォームをしていない物件でも後悔していないことが判明しています。
そこで、売却前にリフォームをしなくて良い場合についても、チェックしていきましょう。
お掃除などのメンテナンスで、きれいな状態にできる場合
清掃などのメンテンナンスできれいな状態にできる場合、リフォームしなくても良いケースもあります。また、物件がまだ新しかったり、築年数は経っていても日頃から丁寧にお手入れをしている場合など、良い状態が保てていれば、特段のリフォームは必要ないでしょう。
売却を急いでいる場合や、高額な売却を期待しない場合
「とにかく早く手放したい」
「売却代金にはこだわらない」
「リフォームに予算を掛けても、高く売れるようになるとは期待できない」
といった場合も、リフォームをせずに売り出すほうが良いでしょう。リフォームにかかる予算や時間を節約できるためです。無理にリフォームを行ってしまうと、せっかく家が売れても、リフォーム費用と差し引きで赤字になってしまう恐れもあります。
神戸市の場合は、リフォームせずに売るほうが良い!と言える理由も
売却前のリフォームについて、神戸市の場合はひとつ注目しておきたいポイントもあります。
それは、市が行っている「神戸市子育て支援リノベーション住宅取得補助制度」です。これは、子育て世代を対象とし、「中古住宅を買ってリフォーム(リノベーション)する場合」に費用を補助してもらえる制度です。
つまり神戸市の中古物件を買う人は、リフォームされていない中古物件を買って、自分でリフォームをすれば、市から補助金がもらえるわけですね。(※子育て世代の場合)
そう考えると、神戸市で家を売る場合、リフォームをせずに売り出したほうが、買主が「子育て支援リノベーション住宅取得補助制度」を利用しやすくなる…というメリットもあります。
とくに子育て世代に適した立地や間取りの場合、こうした市の制度についても考慮して、売却前にリフォームすべきか検討したほうが良いでしょう。
なお、こうした神戸市の補助金については、次の記事で詳しく扱っています。
我が家は売出し前にリフォームすべき?神戸市ならKOBE売却ナビにご相談を!
さて、それでは最後にまとめに入りましょう。
「結局のところ、我が家は売出し前にリフォームしたほうが良いの?」
「神戸市の戸建てなんだけど、リフォームしてから売ったほうが良い?」
「うちは中央区の新しいマンションだし、リフォームしなくても売れるかな?」
このように、“うちの場合は?”と気になる方も多いでしょう。
不動産は、一つ一つどれも違った個性があり、違った魅力があるものです。また、一人一人のお客様のご事情も異なります。
そのため、一人一人のお客様、一つ一つの物件に合わせて、個別に判断することが大切です。
もしも売りたい物件が神戸市内のものでしたら、私たちKOBE売却ナビに、まずはお気軽にご相談下さい。
お客様一人一人のお話を親身にお伺いし、神戸市内の不動産のプロとして、全力でサポートさせていただきます。
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